DIYやメンテナンス作業中、うっかり手や服にペンキが付いたり、油性マジックが裏写りしてしまったりした経験はありませんか?
「何を使って落とせばいいの?」と迷ったとき、間違った方法(シンナーやメラミンスポンジなど)を使うと、素材を傷めて取り返しがつかなくなることもあります。
今回は、汚れが付着した「場所別(肌・服・モノ・車)」に、素材を傷めず綺麗に落とすための最適な方法を場所別にまとめました。
1. 手や肌に付いてしまった場合
ゴシゴシ擦ると肌荒れの原因になります。身近なものを使って「油分」で浮かせたり、優しい研磨剤を使ったりするのがコツです。
油・ペンキ(油性)
- 砂糖スクラブ
石鹸をよく泡立て、そこに「砂糖」をひとつまみ混ぜて洗います。砂糖の粒子がスクラブ代わりになり、油分を強力に吸着して絡め取ってくれます。 - クレンジングオイル
化粧落とし用のオイルやオリーブオイルを馴染ませてから洗うと、油が中和されて落ちやすくなります。
油性マジック
- 日焼け止めクリーム
マジックの上に厚めに塗り込み、少し置いてからティッシュで拭き取ると驚くほど綺麗に落ちます(油分で浮かせます)。 - 口紅
口紅に含まれる乳化剤がインクを浮かせます。使わなくなった口紅があれば試してみてください。
2. 服・布製品に付いてしまった場合
洗濯機に入れる前の「下処理」が勝負です。
※必ず目立たない場所で色落ちテストをしてください。
食用油・機械油
- 食器用洗剤(中性)
油汚れに特化した「食器用洗剤」を直接塗り、少し置いてからもみ洗いし、その後ぬるま湯ですすぎます。 - クレンジングオイル
頑固な機械油には、まずクレンジングオイルを染み込ませて油を溶かし、その後に洗剤で洗う「二段構え」が有効です。
ペンキ
- 水性ペンキの場合:
乾く前であれば、すぐに「水洗い」で落ちます。乾いてしまった場合は、ぬるま湯につけ置きしてから歯ブラシなどで優しくこすります。 - 油性ペンキの場合:
「除光液(アセトン入り)」や「ベンジン」を使います。汚れた部分の裏にあて布をし、上から溶剤を含ませた布でトントンと叩き出し、下の布に汚れを移し取ります。(※擦ると汚れが広がってしまうので注意)
油性マジック
- 消毒用エタノール / 除光液
ペンキ同様、布の裏からエタノールを染み込ませ、あて布にインクを移します。根気強く叩くのがポイントです。
3. プラスチック・金属・壁・床などの場合
素材によって使える溶剤の強さが異なります。素材を溶かさないよう注意が必要です。
基本の汚れ(油・手垢)
- 重曹水 / セスキ炭酸ソーダ
アルカリ性が酸性の油汚れを分解します。スプレーして拭き取ります。 - シール剥がしスプレー
頑固な粘着質の油汚れには、柑橘系成分が入ったシール剥がしが有効です。
ペンキ・マジック
- プラスチック製品:
シンナーはプラスチックを溶かすためNG。「ペイントうすめ液(プラスチック対応のもの)」か、乾いてから定規などでパリッと削ぎ落とす方が安全です。 - 金属・ガラス:
市販の「ラッカーシンナー」や、カッターの刃(スクレーパー)で削ぎ落とせます。 - ホワイトボードなどのツルツルした面:
油性ペンの上から「ホワイトボードマーカー」を塗りつぶし、すぐにティッシュで拭くと、インクが混ざって一緒に消えます。 - 壁紙(ビニールクロス):
「消しゴム」で優しくこするか、「メラミンスポンジ」で表面を薄く削って落とします(※削りすぎに注意)。
4. 【重要】車のボディにペンキが付いた場合
ここが一番デリケートな部分です。家の掃除と同じ感覚でメラミンスポンジや除光液を使うと、車の塗装(クリア層)が曇って白くなってしまいます。
塗装を守るため、以下の順序で「ダメージの少ない方法」から試してください。
① お湯(水性塗料の場合)
ガードレールの塗料や外壁用ペンキ(水性)が付いた場合、50〜60℃のお湯で濡らしたクロスを当てて蒸らすと、塗料がふやけて取れることがあります。
② トラップ粘土(鉄粉除去用)
最もおすすめの方法です。
水を流しながら専用の粘土で優しく撫でると、車の塗装を削らずに「上に乗ったペンキだけ」を絡め取ることができます。特に霧状のペンキ飛散に最適です。
③ コンパウンド(研磨剤)
「極細」や「仕上げ用」などの目の細かいものを使い、ペンキ部分だけをピンポイントで磨きます。
④ シリコンオフ / パーツクリーナー
油性の汚れには脱脂剤を使います。ただし、プラスチックやゴムを傷めないよう「塗装対応」のものを選び、使用後は水で流してください。
【車への使用NG!やってはいけないこと】
- メラミンスポンジ(激落ちくん等):塗装がヤスリがけ状態になり、ツヤが消えます。
- ラッカーシンナー / 除光液:塗装そのものを溶かします。
まとめ:汚れの種類と素材を見極めよう
汚れ落としは「早めの対処」が基本ですが、焦って強力な洗剤を使うと素材をダメにしてしまいます。まずは以下の表を参考に、ダメージの少ない方法から試してみてください。
| 汚れの種類 | 肌・手 | 服・布 | 硬いモノ(プラ・金属・壁) | 車(重要) |
|---|---|---|---|---|
| 油 | 砂糖+石鹸 クレンジング |
食器用洗剤 お湯 クレンジング |
重曹・セスキ シール剥がし |
カーシャンプー シリコンオフ |
| ペンキ | お湯 スクラブ |
水性:水洗い 油性:除光液・ベンジン (叩き出し) |
プラ:薄め液・削ぐ 金属:シンナー ガラス:スクレーパー |
粘土(推奨) お湯 コンパウンド シリコンオフ |
| マジック | 日焼け止め 口紅 |
エタノール 除光液 (叩き出し) |
メラミンスポンジ 消しゴム WBマーカー上書き |
コンパウンド シリコンオフ |
| 汚れの種類 | 肌・手 | 服・布 | 硬いモノ | 車(重要) |
|---|---|---|---|---|
| 油 | 砂糖+石鹸 クレンジング |
食器用洗剤 お湯 |
重曹 セスキ |
カーシャンプー シリコンオフ |
| ペンキ | お湯 軽石 |
水性:水洗い 油性:除光液 |
薄め液 ヘラ |
粘土 お湯 コンパウンド |
| マジック | 日焼け止め 口紅 |
エタノール 除光液 |
メラミン 消しゴム |
コンパウンド (極細) |



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