農道のポルシェこと、スバル・サンバー。
最高の相棒ですが、唯一にして最大の弱点が「錆(サビ)」です。特にマフラーは穴が開きやすく、車検のたびにドキドキしているオーナーさんも多いのではないでしょうか。
私も「このサンバーにあと20年は乗りたい」と考えており、巷で噂されている「マフラーへの亜鉛板貼り付け」や「電子防錆装置」について徹底的に調べてみました。
結論から言うと、それらはサンバーのマフラーにはあまり効果がありません。
今回は、DIYでできる「本当に効果のあるサンバーのマフラー&下回り延命術」をまとめます。
噂の検証1:マフラーに「亜鉛板」を貼ると錆びない?
船の底などに貼られている「犠牲陽極(亜鉛板)」をマフラーに貼れば、身代わりに錆びてくれるのではないか?というアイデアです。
結論:効果は薄い
残念ながら、マフラーへの亜鉛板貼り付けは以下の理由でおすすめできません。
- 電気が通じにくい
犠牲陽極が働くには、対象物(鉄)と亜鉛が電気的に完全に導通している必要があります。しかし、マフラーは熱を持つため、テープやバンドで固定しても熱膨張や酸化皮膜で導通が取れなくなります。 - 水がないと反応しない
この原理は「常に水(電解液)に浸かっている状態」で真価を発揮します。乾いたり濡れたりを繰り返すマフラーでは、イオン化傾向を利用した防錆効果は限定的です。
マフラー防錆の正解は「耐熱ジンクスプレー」
亜鉛板を貼るのではなく、「耐熱性のある亜鉛塗料でコーティングする」のが最も確実なDIY対策です。
ただし、普通のジンクスプレー(常温亜鉛メッキ)はNGです。熱で瞬殺されて剥がれます。必ず以下の条件を満たすものを選びましょう。
- 「耐熱」と明記されている(600℃以上)
- 「防錆・亜鉛末(ジンク)」入りである
おすすめの耐熱塗料
- オキツモ ワンタッチスプレー(マフラー用)
耐熱塗料の定番。実績重視ならこれ。 - KURE 耐熱ペイントコート
入手しやすく、施工もしやすい。
施工のポイント(DIY手順)
- サビ落とし(最重要): ワイヤーブラシで浮き錆を徹底的に落とす。
- 脱脂: パーツクリーナーで油分を飛ばす。
- 塗装: 薄く数回に分けて塗る。
- 焼き付け: エンジンをかけ、アイドリングの熱で塗料を硬化させる。
裏技(自己責任):水抜き穴
サンバーのマフラーは構造上、内部に結露水が溜まりやすく「内側から腐る」のが定番です。
タイコの一番低い部分に1.5mm〜2mm程度の極小の穴をドリルで開け、水を排出させるカスタムもあります。ただし、穴が大きすぎると排気漏れで車検に通らなくなるリスクがあるため、実施は慎重に。
噂の検証2:電子防錆装置(ラストストッパー等)は効く?
バッテリーに繋いで微弱電流を流し、錆を防ぐという装置です。
結論:サンバーには「ノックスドール」の方が効く
電子防錆装置も理論上は正しいですが、車のように「空気中にあり、たまに雨に濡れるだけ」の環境では、電流が全体に行き渡りにくく、効果は気休め程度です。
数万円の装置を買う予算があるなら、間違いなく以下のケミカルにお金を使うべきです。
サンバーを守る最強のケミカル
- ノックスドール 700(浸透性ワックス)
- サンバー乗りの神器。フレームの袋状になっている部分(サイドシル等)の穴からノズルを突っ込み、内部をデロデロにコーティングします。
酸素と水分を物理的に遮断するため、フレームの腐りには最強の効果を発揮します。
まとめ:サンバー20年維持計画
私の結論としては、怪しいオカルトグッズに頼るのではなく、物理的なコーティングが最強です。
- マフラー: 「耐熱ジンクスプレー」で定期的に塗装。
- フレーム内部: 「ノックスドール700」を注入。
- 下回り全体: 塩カル反応型防錆剤やアンダーコートを塗布。
手間はかかりますが、この作業こそがサンバーへの愛着を深め、寿命を延ばす一番の近道ですね。週末、天気の良い日にマフラーの下回りを覗くところから始めてみてはいかがでしょうか?



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