ライブディオ(Live Dio)シリーズの中でも絶大な人気を誇る「ZX」。 中古市場では今でも高値で取引されていますが、残念ながら**「外観だけZX仕様にした通常モデル」**も多く出回っています。
「ZXだと思って買ったのに、中身は普通のライブディオだった…」と後悔しないために、購入前に必ずチェックすべき見分け方をプロの視点で解説します。
1. 車体番号(フレーム番号)をチェック
まずは、書類や車体に刻印されている「車体番号」を確認しましょう。車体番号は、ステップ下のフレーム部分にある切り欠きの中に打刻されています。
AF34とAF35の違い
ライブディオには大きく分けて「AF34」と「AF35」の2種類があります。
| 形式 | 主な特徴 | 判定 |
| AF34 | 前輪ドラムブレーキ | 通常モデル(J/S/Cestaなど) |
| AF35 | 前輪ディスクブレーキ | ZX / SR / ST |
[注意ボックス]
「AF35なら全部ZX」と思われがちですが、実は違います!ディスクブレーキを搭載した「SR」や「ST」もAF35から始まります。本物かどうかは次の「エンジン番号」が重要です。
2. エンジン番号をチェック(最重要)
外装や足回りは後から交換できますが、エンジンの中身(クランクシャフトの太さやポート形状)まではなかなか変更されません。エンジン番号は、クランクケース左側の下側に刻印されています。
ZX専用エンジンの判別法
エンジン番号の始まりが以下の数字であれば、ZX専用エンジンである可能性が極めて高いです。
- AF34E-15xxxxx〜
- AF34E-17xxxxx〜
- AF34E-20xxxxx〜
- AF34E-34xxxxx〜
[ポイントボックス]
もしAF35の車体なのに、エンジン番号が「AF34E-10xxxxx」などから始まっている場合は、通常モデルのエンジンに載せ替えられている可能性があります。
3. カラーラベル(型式)をチェック
最も確実な証拠は、メットインボックスを開けた中に貼り付けられている**「カラーラベル(コードシール)」**です。
本物のZXを示すコード
ラベルに記載されている「機種名」を確認してください。
- SK50MW-V (1998年モデル)
- SK50MY-YE (2000年モデル)
- SK50MM-YP (1994年モデル)
など、型番の中に**「Z」や「ZX」の表記**がある、あるいは特定のZX専用コードであれば本物確定です。ここが「SK50M」だけの表記なら、それは通常モデルです。
まとめ:後悔しない中古車選びを
ライブディオZXは非常に奥が深いバイクです。見た目の「金サス」や「リアスポイラー」だけで判断せず、必ず以下の3点を確認しましょう。
- 車体番号が「AF35」か?
- エンジン番号が「15 / 17 / 20 / 34」始まりか?
- メットイン内のカラーラベルにZXの表記があるか?
これらをチェックすれば、偽物を掴まされるリスクを大幅に減らすことができます。
【補足】DIY・パーツ選びで失敗しないための重要ポイント
ライブディオ(AF34/35)をいじる上で、最もトラブルになりやすい「互換性」についての補足です。
1. クランクシャフトの「太軸」と「細軸」に注意!
ZXと通常モデルの最大の違いは、クランクシャフトの先端(プーリーが取り付く部分)の太さです。
[注意]
- 通常モデル(前期など):細軸
- ZX(および後期モデル):太軸
駆動系パーツ(プーリーやフェイス)を購入する際は、必ず**「太軸用」か「細軸用」か**を確認してください。ZXエンジンに通常モデルのプーリーは装着できません。
2. CDI(イグナイター)の互換性
ZXは高回転まで回るエンジン特性に合わせて、点火時期が最適化されています。
- カプラーの形状に注意: 年式(前期・中期・後期)によって、CDIのカプラーのピン数が「6ピン」や「4ピン+2ピン」など異なります。
- ZX専用CDIの効果: 通常モデルの車体にZX純正CDIを流用するだけでも、点火マップの違いによりフィーリングが変わる定番のライトチューンです。
3. ファイナルギア(最終減速比)の違い
実はエンジン内部の「ギア」も異なります。
- 通常モデル: 低中速重視の加速型
- ZX: 高速域まで伸びるハイギア設定
「ZXエンジンに載せ替えたのに最高速が伸びない…」という場合は、リアホイール付近のファイナルギアが通常モデルのままになっている可能性があります。
※長年愛されてきたライブディオZXです。いろいろなカスタムがされている可能性、ZXに見せかけて、高値で販売しようとしている者もいると思われます。購入の際は信頼のおけるショップ、詳しい友人などのアドバイスを受けましょう!



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