「クラッチペダルを床までしっかり踏んでいるのに、ギアを入れるとガリガリと音がする…」
愛車のサンバーでこのような症状が出ていませんか?
実はこれ、「クラッチが完全に切れていない(切れ不良)」という状態である可能性が非常に高いです。無理に乗り続けるとミッションごと壊れてしまう危険性があります。
この記事では、スバルサンバー(TT/TV/TW系など)でよくある「クラッチのガリガリ音」の原因と、自分でできる確認ポイントを解説します。
主な原因は「クラッチの切れ不良」
ペダルを踏んでも動力がトランスミッションに伝わり続けているため、回転しているギア同士を無理やり噛み合わせようとして悲鳴を上げている状態です。
考えられる主な原因を、確認しやすい順番に紹介します。
1. クラッチワイヤーの伸び・調整不足(最有力)
サンバーのMT車の多くはワイヤー式クラッチを採用しています。これが一番多い原因です。
- 原因:長年の使用でワイヤーが伸びたり被膜が潰れたりして、ペダルの「遊び」が大きくなりすぎている。
- 確認:クラッチペダルを手で押して、スカスカ動く範囲(遊び)が多すぎませんか?通常は1〜2cm程度です。
- 対策:車体下(リア右側付近)にあるクラッチワイヤーの調整ナットを締めて、遊びを適正値に調整することで直る場合が多いです。
2. フロアマットの挟まり(意外な盲点)
故障だと思ったら、実は単純な理由だったというケースも少なくありません。
- 原因:フロアマットがずれてクラッチペダルの裏に入り込み、物理的に踏み込み不足になっている。
- 対策:足元を確認し、マットの位置を直してください。
3. パイロットベアリングの固着(要修理)
ワイヤー調整で直らない場合、内部部品の破損が疑われます。
- 原因:クランクシャフト末端の「パイロットベアリング」が焼き付いたり破損している。
- 症状:クラッチ板自体は離れていても、ベアリング固着によりエンジンの回転がミッションに伝わってしまう。
- 対策:ミッションを降ろしての部品交換が必要です。
4. クラッチディスク・カバーの不具合
- 原因:熱によるディスクの歪みや、ダンパースプリングの破損・脱落。
- 対策:ミッション脱着によるクラッチオーバーホール(交換)が必要です。
5. ミッションオイルの劣化・不適合
- 原因:オイルが古すぎる、または冬場に硬すぎるオイルを入れている。
- 症状:エンジンが冷えている時だけギア鳴きし、温まると改善する場合はこの可能性が高いです。
まずやるべきチェックと緊急性
ガリガリ音をさせながら無理やりシフトチェンジを続けると、ミッション内部のギアが欠けて高額な載せ替え修理が必要になってしまいます。
緊急チェックリスト
- エンジン停止状態でギアが入るか?
→ スコスコ入るならミッション本体は無事。「クラッチ切れ不良」の可能性大。 - ワイヤー調整を試したか?
→ まずはワイヤーの調整ナットを締めて「遊び」を減らしてみる。
上記を試しても改善しない場合は、プロの整備工場での点検をおすすめします。


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